女性が「またこの人と話がしたい、会いたいと」思うのはどんな男性?
── う~ん。世の中の仕組み自体、恋愛しにくくなっているんですね。そうすると社内結婚などあり得ないということになりつつある?
林 そうですね。「社内恋愛は面倒が起きるからやめて欲しい」という空気が、企業の中に色濃く漂っているのかもしれません。でも僕らが20代の頃は、真逆のことが起きていたんですよ。例えば会社の中でも技術系の、男ばかりのむさ苦しい部署には派遣の女性をたくさん配属させ、懇親会などでカップルが誕生するように会社側が仕向ける、みたいな。そのようにして、出会いのない男たちを安定させるのはよくある話でしたね。でも今は派遣の女性に手を出すなんて絶対になしです。
ひと昔前まで、日本ってそれでずっと回ってたんですよね。よくない慣習だったと思います。社内で結婚すると事情なんかも通じやすく、社宅があって、家族同士みんな知り合いで、という形ができていた。そういったことがみんな否定されているのが現状です。
家庭と仕事以外の「第3の出会いの場所」が必要になっている

── まさに時代の違いですね。すると先ほどの彼らはどうしているんですか? もう恋愛に興味はない?
林 いえ、恋愛の話もするし、興味はあります。でも、マッチングアプリなどは利用しないですね。その気持ちは僕もなんとなくわかります。今、僕が25歳だとして、彼女がいなくてもマッチングアプリは使わないでしょうから(笑)。彼らは恋愛するとしたら、ちゃんとした人と知り合って、結婚を視野に入れたお付き合いをしたいと思っているようです。
結婚を視野に~という部分は20代女性も同じです。前の世代が30代で結婚できなくて困ってるというのをしょっちゅうメディアで見るから、早いうちに良い人と巡り合って結婚したいと思っている女性が多いと聞きますね。
── でも今の時代、女性でも仕事をバリバリしたい、結婚は重視していない層も一定数いると思うんですが
林 はい、仕事が好きでNewsPcksなどを真剣に見ている女性達もごっそりいます。彼女たちも恋愛に興味はあるんです。ただ、印象としてはがっついてないんですね。マッチングアプリも使っていない。それよりも自己実現することに目が向いている印象です。
先ほどから話に出ているふたりの男性は、頭が良くて仕事が好きな、話をしていて得るものがある女性が好きって言うんです。だから仕事を一生懸命する女性とバッチリ合うんですが、その層が合コンとかマッチングアプリを使わないので、出会えてないんじゃないでしょうか。
── すると、会社で恋愛を解禁してくれなければ、出会う場所がないじゃないですか。仕事の関係でしか彼らは出会えないでしょうし。
林 そういうことからも、「第3の場所」が必要になってきているんだと思います。家庭と仕事以外の場、趣味のサークルやサロンなどですね。例えばボランティア活動や、皇居の周りを走る会みたいなコミュニティに、コミュニケーションできる場や時間を設ける、そんな“人とつながる”をテーマにしたものが、今後大きなマーケットになっていくはずです。
── そうした対人関係の中で「モテる」ことは最重要課題だと思うのですが(笑)、林さんの考える「令和のモテる男」とはどういう人でしょう。
林 ちょっと話は飛びますが、アメリカ人男性は「彼、良いやつだね、ナイスだね」って思われたいらしいんです。子供にも高齢の人にも親切にして、人種や性別で差別もしないし、ナイスだねって。そうすると、アメリカの流行や感覚が10年遅れて日本に来るというのがあるから、多分これからは「彼ってナイスだね」って思われるのが令和のモテる感じかなって思いました。
── なるほど。確かにその流れはきていると感じますね。モテ男の世界基準が「ナイスガイ」!
