増える“独身偽装”。元探偵に聞く女性を騙す既婚者の特徴は?

婚活アプリで出会った「完璧なパートナー」36歳経営者の彼

真由子さん(仮名、34歳)は婚活アプリ利用歴2年目。自分の希望に合う相手が見つからず、そろそろアプリ婚活も潮時かなと思っていたところ、順平さん(仮名、36歳)とマッチングし、とんとん拍子で付き合うことになる。

順平さんは理想のスペックで、都心の高級マンション暮らし、海外に自分の会社をもつ経営者だった。見た目はスマート、博識でさらには女性への気遣いも完璧な、まさに理想のパートナー。

モテていて当たり前のような順平さんだったが、真由子さんには「今までずっと仕事ばかりで女性との出会いや結婚の機会がなかった」と話した。
ほどなくして2人は順平さんのマンションで半同棲のような生活を始める。2年間婚活アプリを彷徨った真由子さんにとって、彼との生活は夢のようなものだった。

順調に交際を続けていたある日、真由子さんが順平さんの家のクローゼットを開けると、奥の方から子どもが描いたような絵が出てきた。「どうしてこんなものがあるんだろう」とよく見ると、その絵のタイトルには「父の日プレゼント」。描かれていた似顔絵は順平さんそっくりだった。

一瞬で血の気が引いた真由子さんは、すぐに探偵を使って順平さんのことを調査した。すると順平さんは、真由子さんと過ごしていた家からすぐ近くのマンションに、奥さんと2人の子どもを住まわせていたことが発覚。自宅だと紹介したマンションは、順平さんが経営する会社の事務所だった。さらにはその部屋に、真由子さん以外の女性の出入りまで確認された。

順平さんといくら良い雰囲気になっても、結婚の話になると「仕事が落ち着いたら」とはぐらかされ続けていた意味を、真由子さんはその時初めて理解した。

元女探偵アドバイス
ハイスペックな結婚適齢期の男性がなぜ婚活アプリを利用しているのか。本当に「仕事一筋で出会いがなかった」という方もいますが、順平さんのような誰もが求める理想的なスペックの男性が、本当に独身であるケースは少ないように思います。
自宅に招かれているからと言って安心できないのも怖いところ。単身赴任中や別居中といった可能性も考えられます。
そもそも「婚活アプリで出会ったのに結婚の話をはぐらかしてくる」というのは、どう考えてもおかしい話。結婚の話をどれだけ真剣に迅速に進めてくれるのか、これは一つの重要な判断基準になります。
相手が良い人であればあるほど、「もしかして」という疑惑をうやむやにしてしまうのはよくあるケース。何を目的として出会ったのか、今一度考えてみる必要があります。

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