「婚活=モテない人代表」で恥ずかしいと思っている中年男性へのアドバイス

 新型コロナウイルスの感染拡大で孤独に苛まれ、“婚”を意識し始めた人が増えたようだ。しかし、アラフィフの初婚率はわずか約3%と、中年婚活の現実は過酷だ。

刻一刻と低下する初婚率。プロが語る中年婚活の現状

 コロナ禍が長引く昨今、寂しさと人恋しさを募らせた結果、婚活をスタートさせる中年男性が急増している。著書に『57歳で婚活したらすごかった』を持つライターの石神賢介氏も、まさにそんな中年男の一人。「中高年層の婚活は、寂しさが恥ずかしさに勝ったときに始めるもの」と実感している。

「まだ40代の頃には婚活をする=モテない人代表のように感じていました。結婚相談所であれ婚活アプリであれお見合いパーティであれ、恥ずかしさは払拭できませんでした。

 しかし今は、婚活は結婚の手段としてスタンダードになっています。もし結婚願望があるなら、恥ずかしがらずにすぐに始めるべきです。中高年であっても、確実に出会いがあります」

結婚の可能性は刻一刻と低くなっていく

 約5万人の会員を擁する老舗の結婚相談所「オーネット」銀座支社のアドバイザーである松宮由佳利氏も、「本気の人ほど一日でも早く出会いの場を探してほしい」と語る。

「国勢調査によれば、50代の未婚率は年々上がっています。逆にアラフィフでの初婚率はわずか約3%。何もしないでいれば、中年男性の結婚の可能性は刻一刻と低くなっていくのです」

なぜ年齢が上がるごとに成婚が難しくなっていくのか

 では、なぜ年齢が上がるごとに成婚が難しくなっていくのか。そこには、子供を持つか否かや、親の介護問題が大きく関わっている。だが最も注意すべきは、中年になると固定観念やこだわりが強くなり、簡単に変えられない意識の問題が関わってくるという点だ。松宮氏はこう述べる。

「中年男性にはお相手候補のお写真だけを見て『こういう人に違いない!(だから自分とは合わない)』と、勝手に判断してしまう傾向があります。

 データだけを見て拒絶する傾向もあるので、その分出会いの幅が狭まります。結果どんどん選択肢が消えて、一人で生きる道しか選べなくなることも考えられます」

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