バチェラー4!「婚活」が女性に演じさせる『幻想の女性像」がツラい

求められているものは、信頼か服従か

コピーライト:(C) 2021 Warner Bros. International Television Production Limited

自分の両親がとても仲が良く、父の経営する会社の危機でもそれは不動だった、だから会社経営者である自分がどんな状況になっても、妻には味方でいてほしい。そんな彼の思いが徐々に見えてはきます。だから自分をとにかく信頼し、愛してくれること。それが彼の条件です。

彼女たちに「料理を作る」「絵を描く」などのお題を出し、バーベキューで自ら肉を焼いたりもしました。でも、そこでの行動が女性の選択にどう結びついたのかは、はっきりしません。1対1になると「本当に自分を好きか」と確認します。信頼、愛情は大切ですが、彼は女性をどんな基準で信頼し、愛そうとしているのかがわかりません。だから、彼が求めているのは、信頼でなく服従では? そう思うとブルーになってしまいます。
今回のバチェラー黄皓さん(番組制作時は34歳)は、10代で中国から来日、4か国語を操り、3社を経営する実業家です。実は「バチェロレッテ」の参加者で、最後の2人にまで残ったけれど最終的には選ばれませんでした。「前回は自分を出し切らず後悔した」そうで、だから「感情をむき出しにしながら進めば、『再生』というキーワードにたどり着けると思う」と3話の冒頭で語っていました。むき出しの感情=キス=再生=自分のため。うーん。

「信頼軸」がどこにあるのか、黄さんは最後まで説明してくれません。だから女性は、少ない情報から彼の「選択基準」を読み取り、合わせるしかないのです。みんなが出した答えは、とにかく「信頼してるよ」「味方だよ」「大好き」と言葉や手紙で伝えることです。彼の行動への疑問や不満や不安を口にすると、選ばれません。結果、みなが従順さと純真さを競い合うのです。

婚活の本質は、従順で純真な女性像に合わせるもの?

ここでやっと、「幻想の女性」の話をします。従順さや純真さはどんな女性、いえ、どんな人間にもある要素です。ですが、従順で純真なだけの女性はいません。でも、男性は従順で純真なだけの女性を頭の中に住まわせているんですね。そのことに気付かされました。しかも求められると、女性はつい幻想の女性を演じてしまう。それが婚活というものの本質を表しているとしたらモヤモヤどころか、がっかりです。

10話は「最終回トークスペシャル」でした。最終的に黄さんが選んだ女性が登場、手紙を読みました。最後のせりふは「私をお嫁さんにしてください」でした。「嫁」というのはお笑い芸人が妻を語る定番ではありますが、女性の方からの「お嫁さん」には驚きました。

番組スタート時よりずっときれいになったその人を見ると、2人が幸せならそれでいいと思います。でも、それだけでいいのだろうかとも思います。結婚って対等なものだと思うからです。若い女性のみなさんには、ぜひ考えていただきたいです。

引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/69c18acc9e25355f256de6a0d9a668c402e9aecd

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