「婚活疲れ」に悩む男女たち…なぜ、相談所の「アドバイス通り」にやってもダメなのか

パンツルックで振られた女性

『恋愛マッチング方程式』著者の高須美谷子氏

 高須:そうですね。私も仲人の経験からそのジンクスには同感です。一方で、本音で向き合った結果、振られてしまったというお話もあります。

 3回目のデートで、「そろそろカジュアルスタイルで良いだろう」と判断した女性が、パンツルックを履いていったところ、それが原因で破談になったケースがあったそうです。お相手の男性は「この人は本来はこんなにカジュアルなんだ」と幻滅してしまったみたいです。

 嶋:ええ! パンツルックぐらい許してあげてもいいのでは? と思ってしまいますが、ハイグレードな男性・女性だと相手のくたっとした姿やカジュアルスタイルが許せなくなってしまうことも確かにありますね。

 でも、普段着はラフな格好を好まれる方なら、仮にうまく結婚まで持っていっても、いずれは窮屈になり破綻してしまうのではないでしょうか。結婚は生活をともにするパートナーですし、もとから相性が合わないお相手なら、早めに振られてしまってよかったのかもしれません。

 高須:ハイグレードな方は日常の些細なことから厳しい判断を下すところがありますよね。選べる余地があるぶん、相手を見る目が厳しくなってしまいます。

 嶋:ある女性で、別の相談所で12年近く婚活してきて、私の相談所にたどり着いた方がいました。見た目も癒し系でとっても素敵な方なんですよ。それなのに結婚できない。よくよく掘り下げると、その理由は「自分がない」「自分軸がない」「自信がない」ことが根本的な原因でした。

 高須:結婚相手を選ぶとか選ばれるということに基準をおいて婚活をすると、見た目や条件に委ねることになってしまいますね。

 嶋:そうそう。男性のいわゆるマジョリティが好む女性になろうとしてしまう。でもそれは型にハマることですから、やっている最中で当然ながら辛くなりますし、自分を一切出せなくなります。

 大勢の人にモテることが婚活ではないと思います。もちろん、婚活の入り口としては、多くの人にモテればそれだけ成婚の確率も高まる可能性だってあります。でも本来、結婚は一人の人を選び・選ばれるのがゴールです。

 それなのに、「自分が選ぶ側になりたい」と思って、間口をむやみに広げようとした結果、自分を無くしてしまう人がとても多いと感じています。それでは当然、疲れますよね。

 ちなみに、先ほど述べた癒し系の彼女は自分軸を持って、自分を偽らずに婚活したところ、これまでの苦戦が嘘のように早々と成婚退会していきましたよ。

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 高須さんと嶋さん、ふたりの仲人の話は、自分に合った婚活方法の見つけ方や、過去の恋愛のトラウマを乗り越える考え方など、婚活をめぐりより具体的になっていきます。その内容は、後編の「なぜか「婚活」がうまくいかない男女が陥る、意外な「3つの共通点」」でお伝えします。
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嶋 かおり(しま・かおり)/早稲田大学教育学部卒。学費を稼ぐためにホステスとして接客し、その後、結婚カウンセラーの資格を取り、結婚相談所「マリッジアーツ」をオープン。現在、恋婚活コンサルタントとして、各メディアで活動するほか、結婚相談所向けにも、セミナーをおこなっている。著書に『彼に、思っていることを言えないでどうするの? 』がある。
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引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/94072be4651c110305d7b847a2fe34eb57864ce2

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