なぜか「婚活」がうまくいかない男女が陥る、意外すぎる「3つの共通点」

婚活がうまくいく人との違い

 高須:あとこれはもっとも見落としがちな婚活の基本なのですが、本当に結婚したいと思っているかどうかが重要ですよね。

 嶋:自分が心から結婚したいと思っていない人は難しいですよね。「周りが結婚したから」「親が結婚しろっていうから」「子どもを持つなら今だから」という方は、結婚する理由が自分以外の所にあります。それは他人軸ですから、どうしても「やらされている」感が出てしまう。本心では結婚したくないのかもしれません。

 結婚したい理由を「年齢が年齢だし」「子供を持つなら」「周りがうるさくて」と周りの状況や環境のせいにせずに、「こんな家庭が欲しいから」「こんな未来が欲しいから」と自分自身の希望をはっきり言える人は疲れにくいと思います。

 高須:あとは、拙著の『恋愛マッチング方程式』にも書かせていただきましたが、過去の出来事を引きずっている人は婚活が難しくなりがちです。過去の彼氏に手ひどく振られたり、それこそアプリで遊ばれたりした経験を持った女性は、男性のことを入り口から疑いの目で入る傾向にあります。

 嶋:わかります! 過去を上手に昇華できているといいのですけれどね。何かのトラブルで喧嘩別れになったとしても「あなたと会ったことで、これが学びになったよ。ありがとう」って手放せればいい。でも多くの女性はトラウマにして恨んだりしがちです。

 高須:あと成長過程における環境の問題も引きずりますね。親の離婚や不仲をみてきた女性は「どうせ家庭なんてそんなもの」と諦めがちなことが多いです。私はそんな女性には「原因論ではなく目的論」で考えること、「課題の分離」をすることをおすすめしています。

 嶋:具体的になにをどう考えるのでしょうか? 
 高須:実は、親の離婚や不仲、彼氏とのトラブルには本来自分に責任がないこともあるんです。特に両親の離婚・不仲は両親の課題ですから、本来子どもには関係のないことなんですよ。親が不仲であっても、子供は好きに人生を選びとって良いんです。

 でも、「愛されよう」とすると他人の問題も自分の問題にしがちです。まずはトラブルやトラウマの経験があったら、「どこまでが問題だったのか」を明確にして行くと良いと思います。自分に原因がないのなら、それはもう他人の問題ですから、自分ではどうにもできなかったことだと諦める。これで重いトラウマも少しは軽くなります。これが課題の分離です。

 加えて「原因論ではなく目的論で考える」というのは、人はともすると原因論で物事を考えがちだということをさしています。「親が不仲だったから、その子供である私も結婚できないし、してもいずれ離婚するのでは」「元彼に音信不通にされたから、もう私は男性とは幸せになれないのでは」という考えがそれに該当します。

 でもこれは、正しい因果関係なのでしょうか。先ほど嶋さんがおっしゃったように「本当は結婚したくない」という気持ちが自分の中にあるから、過去のことを「結婚・恋愛できない理由」として引っ張り出してきているだけなのではないでしょうか。

 間違った因果関係をほどき、「誰それのせいで私は幸せになれない」という思い込みを外すだけで出会う男性も、男性との付き合い方も、その後の婚活疲れも変わってくると思いますよ。事実、私の相談所でもこうした思い込みを外すことで、幸福な結婚にたどり着いた方がたくさんいらっしゃいます。

 拙著では、この「原因論」で行き詰まっている方が、どのような方法で考え方を「目的論」に変換していけばいいかを解説し、ワークも併せて紹介しています。

 嶋:なるほど。実は私の相談所でも女性にはまず、過去のトラウマを昇華してもらうことから始めてもらいます。これをしないと前に進めない人が多い。それぐらい、「過去の清算」は大事なんですよね。

 高須:そういう意味で婚活は、これまでの自分を見つめ直して、過去のダメージをほどく良いきっかけにもなります。

 その延長線上に自分は結婚がしたい、過去にかなえられなかった希望をかなえる家庭づくりがしたいといった気持ちが芽生えたならばそれが適齢期ということなのかもしれませんね。

 嶋:まずは、自分がどうしたいのか、ということですね。他人軸から曖昧な気持ちで結婚を決めてしまえば、のちのち「自分の人生はこれでよかったのだろうか…」と後悔する可能性もあります。

 高須:そうですね。結婚相手を選ぶことよりもまず先に、自分はどういう未来を作っていきたいのかの本心を見つけ出すのが「婚活うつ」から抜け出す第一歩なのかもしれませんね。

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高須 美谷子(たかす・みやこ)/自身も結婚相談所での活動を経て、36歳で結婚。現在、二児の母。自身の婚活を振り返り、「お相手の条件ではなく、お相手に恋する婚活」にこだわった結婚相談所ガーデンマリッジを2015年に開設。その独自の事業やサービス展開、婚活イベントのうち8割がカップルになる等の実績が日本テレビの報道番組news zero他、国内外のメディアで話題になる。著書に『カップリング率80%超の仲人が教える 恋愛マッチング方程式』がある。
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嶋 かおり(しま・かおり)/早稲田大学教育学部卒。学費を稼ぐためにホステスとして接客し、その後、結婚カウンセラーの資格を取り、結婚相談所「マリッジアーツ」をオープン。現在、恋婚活コンサルタントとして、各メディアで活動するほか、結婚相談所向けにも、セミナーをおこなっている。著書に『彼に、思っていることを言えないでどうするの? 』がある。
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引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/986d612b01bd03362931c053857781d0fe53ac6e

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