独身限定の婚活アプリで出会った男性は偽名で妻子持ち。女性「泣き寝入りはしたくない」

婚活アプリでの出会いが一般的になる中、トラブルも増えている。とりわけ、既婚男性が自身を独身と偽って婚活アプリに登録し、そこで知り合った女性と交際するケースが増えているという(独身偽装)。騙される側がシングルマザーの場合、子どもの世話などで頻繁に会えなかったり、外泊ができなかったりすることで、既婚と気づきにくい。こうしたことも、独身偽装する男性にとっては好都合なようだ。被害に遭ったシングルマザーに話を聞いた。

ランチで初対面 3日後に告白されて

「将来も一緒にいたいと思った相手。まさか結婚しているとは思いませんでした」

そう話すのは大阪市でパートとして働く美紀さん(仮名、40歳)だ。
美紀さんは5年前に離婚。現在は、小学2年の娘と2人暮らし。再婚を視野に2021年夏、婚活アプリに登録した。
ただ、出会う男性の中にはボディタッチをしてくるような男性も多く、いい出会いはなかったという。

そんな中、美紀さんへ「いいね」を送ってくれたのが、「ゆうた」(仮名・35歳)だった。
ゆうたさんがアプリに登録していた写真は、華やかさはないが、さわやかな印象。色白で筋肉質の様子も伺われた。プロフィール文は長めに書かれていて「これまで仕事をがんばりすぎて、いつの間にか35歳になり、出会いがないので登録しました」「離婚されていたり、お子さんがいる方も私は気にしません」とあった。
「真面目で誠実な感じ」がした美紀さんはゆうたさんと会うことを決めた。初めて会ったのは9月上旬。2人でランチをすることになった。

写真の通りに清潔感があるゆうたさんを、美紀さんはすぐに気に入った。スポーツ関係の会社を経営しているという、ゆうたさんは仕事の話をたくさん聞かせてくれた。知的で、話し上手で、真面目な印象。働きながら子育てをしている美紀さんを「尊敬している」とまで言ってくれた。自身の人間性を評価してくれているような気がして、「この人なら信頼できるかも」と美紀さんは感じた。ゆうたさんからは本名のフルネームも聞いた。

ランチから3日後。「誰にもとられたくない」と突然会いに来た、ゆうたさんに告白され、2人は交際をスタートさせた。

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