「障害」告白するたび交際終了の45歳女性、「最後のお見合い」相手の答えは?

年上女性の包容力が「真面目一筋」の男性を受け入れた

 山田俊夫さん(36歳、仮名)は都内のメーカーに勤める、見た目も爽やかなハンサムで、年収900万円の好条件男性です。

 サイトに登録するや、お見合いは順調に組めていました。ところが、お見合いをしてもその後、お断り。交際になったとしても1、2度会うと「交際終了」が来ていました。

 なぜ、うまくいかないのか。私が分析するに、それは彼の話し方にあったのだと思います。明るい笑顔で理路整然と話す。商品をセールスしたり、企画をプロモーションしたりするときの優秀な営業マンのような語り口調になるのが、彼の話し方のクセでした。

 ある女性とお見合いしたとき、彼女のお断りの理由が、こうでした。

「いい人なのは分かりました。でも、会社の上司と話しているみたいで。おそらくお付き合いしても、男性としては好きにならないと思います」

 他のお見合いのお断り理由も、「誠実な人なのは分かりました」「お人柄のよさは伝わりました」と、最初に彼の人柄を褒める言葉があるのですが、次に続くのはお断りの文句でした。

「会話が一方的といいますか、自分という商品を売り込まれているような印象で、今後の結婚をイメージできませんでした」

「結婚に対する価値観の違いを感じました」

「セールスマンと話しているようで、会話を楽しめませんでした」

 活動を続けてから4カ月目のこと。俊夫さんから、こんな連絡が来ました。

「お見合いは組める。交際になることもある。ところが、そこから何度かお会いしていくうちに、相手からお断りが来る。これは、僕という人間に問題があるのだと思います。僕は結婚すべき人間ではないのかもしれません。退会を考えています」

 そこで、私はこんなアドバイスをしました。

「俊夫さんは、完璧主義者なのではないですか? 仕事を完璧にできる人は評価されるのだけれど、人間関係、ことに恋愛においては、どこかに隙があった方がいいのですよ。もう少し肩の力を抜いて話をしてみたらどうかしら。あと、申し込みする女性の年齢を、年下ではなく、年上にしてみませんか」

“肩の力を抜く“と言葉で言うのは簡単ですが、しゃべり方や性格は、すぐに直るものではありません。だったら、婚活のターゲット層を変えてみる。一生懸命で真面目な彼を好きになる、ありのままの彼を受け入れてくれる、そんな女性を探したらどうか。それは年下よりも、余裕のある年上ではないかと私は思ったのです。

 そして、5つ上の神崎美奈さん(仮名)とお見合いをしました。お見合い後は交際になり、そこからお付き合いは順調に進んでいきました。

 美奈さんの仲人さんによれば、「LINEはまめにくださるし、デートも楽しませてくれようとして、あれこれ企画を考えてくれる。そういう一生懸命なところが、かわいらしく思う」と言っているとのことでした。

 これまで、年下女性たちの前では一生懸命さが空回りしていましたが、年上の美奈さんには受け入れられたのです。そして交際3カ月で、俊夫さんは美奈さんにプロポーズし、2人は成婚退会をしたのでした。

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