【File41】世界をまたにかけて婚活した話

結婚なんて考えられない相手との出会い

彼は出会った当時、失業者でした。二人で話をしたときに「私も失業者なんだよ、一緒だね」と笑い合ったのを覚えています。最初はこんな具合でまったく結婚相手や恋愛相手とも見ておらず、「気の合う男友達が見つかってラッキー」としか思っていませんでした。

ところが、彼と音楽とか映画とか、家族の話とか、いろいろしているうちに、なんだか東京にいる男友達の中に違和感なく入れるタイプの人だなと、親近感が湧いてくるようになったのです。

そして彼と話していると、あっという間に時間が過ぎ、「また彼と会いたいな、もっと話がしたいな」と思うようにもなっていきました。私が東京で必死に婚活をしていた時には無かった、自然な感覚です。それが結果、彼と一緒に長く生活をすることができる結婚という選択肢に落ち着いたのです。

その後も、いろいろけんかはあるけれど、気がついたら結婚10年目を迎えようとしています。

イタい恋から得た教訓「結婚に執着するのをやめると、自然といい相手に出会える」

これまでの恋愛で、執着と恐怖心でなかなか誰とも別れられなかった私。さらに、「先行きが不安、一人だと寂しすぎる」こうした負の気持ちを全て解決してくれるのが「結婚」だと思い込んで「結婚」に執着しまくっていた私。

そんな執着心を手放すと、自然と自分の感覚、本能的な部分で「自分と合う」人を選んで受け入れられるようになったのだと思います。

恋愛、結婚、だけでなくとも、毎日を生きているだけですら、自分の感覚を押し殺して生きてしまいがちなこの世の中。もしそれに心当たりがあるならば、ぜひ自分の頭でなく、相手や物事を「心地いいな」「なんか嫌だな」という感覚で付き合うことから初めてみてはどうでしょうか。

無理して付き合わなくていい選択が少しずつでもできたら、ずいぶん生きることも楽になるはずです。執着に凝り固まるより、心地いいことに感覚と身を任せるほうが、自分らしくリラックスできて、いい人を惹きつけることにもなるはずですよ。

(文・中村綾花、イラスト・菜々子)

引用元:https://woman.mynavi.jp/article/220306-3/

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