「サムボ婚」って?スウェーデンの事実婚で子どもを持つカップルが多い理由

大きな決断が集中する20代〜40代

女性の人生は選択することの連続だと思う。なぜ80年ほどの長い人生があるのに、20代から40代にかけて、こんなにもやるべきことや決断すべきことが集中してしまっているのだろう……と頭を悩ませることの連続だった。

学業を終えた後に仕事を頑張ってきて、「ようやく仕事に慣れてきたかな」とか「一人前になってきたかな」と思う頃に、子どもを産むかどうかという大きな決断をしなくてはならない。

もちろんその選択は個々の自由であるものの、そのタイミングによって仕事を辞めざるを得ない人もいれば、仕事を優先して自らの意思で結婚や出産を未来に先延ばしする人や、結婚や出産を選択しない人もいる。

世界には日本と異なるさまざまな価値観を持つ国があるけれど、結婚観も国によって全く違う。スウェーデンでは「サムボ婚」という国の法律で認められた事実婚制度が存在する。

この「サムボ」とは日本語で「同棲」の意味。1988年に施行され、事実婚を法律婚と同等に保護する法律だ。日本では婚外子(非摘出子)として生まれる子供は2%程度だが、スウェーデンではなんと約50%以上の子供が婚外子となる。

日本では結婚していないパートナー同士に子供が生まれることに対して世間や法律の理解はまだまだ薄いのが現状だ。直接態度には出さなくとも、差別的な考えも存在すると思う。授かり婚自体は多くても、そのまま籍を入れないという選択肢を選ぶカップルはまだまだ稀である。

スウェーデン女性と日本女性の大きな違いに、出産後も労働力率(15歳以上の人口に占める労働力人口の割合)が高い点が挙げられる(ちなみに、2021年3月、世界経済フォーラムが男女格差を測るジェンダーギャップ指数2021を公表した際、スウェーデンは156カ国中5位、日本は120位)。労働環境や制度などが日本より整っているため、女性も働きやすい環境にあるように思う。

スウェーデンは福祉制度が充実した国家体制であることも安心感のひとつとしてあると思うが、高学歴でキャリアウーマンとしてバリバリ働き続けることを選択する女性が多いため、結婚制度自体に価値を見出せない女性が多いことも理由なのではないだろうか。

ストックホルムの街中でベビーカーを押すママさんたち。寒い国なので毛布などを中に敷き詰めている人が多かった。写真提供/歩りえこ

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