「運命を感じる」とささやかれ…“結婚に向かない男”を好きになった35歳女性の末路

「末期がん」「海外赴任」…体のいい男の逃げ?

 上場企業に勤める本間よしゆきさん(41歳、仮名)は、婚活を始めて1年になるといいます。

「結婚相手を探そうと、これまでは婚活パーティーに参加していました。月2ペースで参加したいんですが、だんだんと顔触れが、前に会ったことがある人になってきたんです。活動場所を変えてお見合いをしてみようかと思いました」

 そして、活動戦績について、こう続けたのです。

「何人かの女性とはマッチングして、その後、食事デートに行きました。その中で、僕が本気でいいなと思った女性は2人いたんですが、うまくいかなかった。彼女たちには忘れられない男性がいたんですよ」

 2人とも、明るくてかわいらしいタイプ。3回目のデートで、「結婚を前提に付き合ってください」と言うと、こんな答えが返ってきたのです。

 まずは、32歳の山本あつみさん(仮名)。

「本間さんは優しくていい人だけれど、私、パーティーでマッチングして忘れられない人がいるの。その人と、結婚を前提に3カ月くらい付き合っていたら、末期がんが分かってね。『あつみちゃんには将来があるし、不幸にできないから』って。そこから連絡が取れなくなったんだけど、まだその傷が癒えてないの」

 もう一人の女性は、37歳の内田よしえさん(仮名)。

「結婚を前提に付き合っていた人がいたんだけど、海外転勤が決まって、今度帰国できるのが夏。そのときには、『結婚の具体的な話をしよう』と言われているのだけれど、最近は忙しいのか、連絡も来なくて。不安になって、それを紛らわせるために婚活パーティーに参加したんだけれど、やっぱり彼が忘れられない。その答えが出てからでないと、他の男性とは付き合えないって、今回分かったの」

 ここまでを私に伝え、よしゆきさんは、しらけた口調で言いました。

「これ、男が女性から逃げるためについているうそだと思うんですよ。3カ月前に出会った男が末期がんって、おかしくないですか? 末期がんだったら、体調も顔色も相当悪いはずですよね。あと、男からしたら、海外転勤が決まったときに本気で好きな女性がいたら、結婚して一緒に連れて行く。最初は連れて行けなかったとしても、頻繁に連絡を入れて、時期を見て海外に呼ぶ。だんだん連絡が来なくなったということ自体、もう気持ちがないということだし、そもそも海外には行ってなくて、ちゃっかり日本で働いているんじゃないかと思うんですよ」

 男目線で考えれば、これは、ただ単に遊んだだけだろう、というのです。

「まあ、だけど、僕はその男たちの魅力に勝てなかったから、フラれたんですけどね(苦笑)」

 婚活シーンで出会うと、まずはLINEで連絡先の交換をする人たちがほとんどです。それ以外は、住所も知らずに付き合い出します。会社名は知っていたとしても、本当にそこに勤めているかどうかは定かではありません。会社の名刺をもらったとしても、連絡が取れなくなったときに会社に連絡を入れるのは、勇気が要ります。

 よしゆきさんは、言いました。

「手軽な出会いには、手軽な別れが待っている。これからは、結婚を真剣に考えている人たちと出会った方が、時間の無駄にならない気がしたんですね」

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