「恋愛は苦手だけど家族は欲しい。精子バンクを利用して出産しようかと考えています」

Q.38歳、パートナー探しよりも精子バンクを使って出産するほうがいいのではと考え始めています。

学生時代は勉強や課外活動に明け暮れ、地元が治安の悪い地域だったので、女らしさを見せないような外見にしていて容姿にも自信がなく、男性は怖い・気持ち悪いと思って警戒していました。地元を離れ、20代初めに知人の紹介で数ヵ月付き合った人はいたものの、私がキャリアを作るのに必死で遠距離になって自然消滅。以後、出会いがありそうな場所ではチャンスをうかがっていたのですが、受け身すぎて何も起こりませんでした。

経済的に安定しない自分にも自信がありませんでしたし、20代後半のとき大病で手術してボディラインが変化したこともコンプレックスになりました。経済的に安定した35歳すぎから婚活を始めると、今度は私が高学歴高収入なために男性が引いてばかり。自分は万人受けしないタイプだしお高く止まっていてはだめだと思い、ひとつひとつの出会いを大切にしていたら既婚者に引っかかりそうになったり、交際数ヵ月で音信不通にされたり、半年付き合って結婚まで話が進んでいたマザコン男に振られたりもしました。ちなみに20代初めのときに付き合っていた人以外と体の関係は持っていません。

自分は恋愛が得意じゃないのですが、お互い気にかけ合える家族は欲しいです。その家族を作るためにパートナー探しを経なくてはならないというのがハードルが高いと感じています(独身では養子も迎えられません)。結婚相談所には登録していませんが、大病の病歴を抱えているため、とても不利だろうと思います。

婚活に疲れ切った中、ある独身女性が精子バンク利用で出産した話を聞き、出産のリミットが迫る自分も経済的には余裕があるし、その方法が向いているのではと思えてきました。苦手な恋愛を経なくても家族を作ることができると思うと、本当に気持ちが軽くなりました。もちろんひとりで子育てすることの大変さは覚悟の上です。でも本当は信頼し合えるパートナーと出会って家族を築きたいという第一希望には変わりなく、精子バンク利用は(他の方は分かりませんが自分の場合は)、「対人関係から逃げているのではないか」という思いもぬぐえません。こんな自分が家族を作るためのアドバイスがあれば教えてください。(ぷるる)
ぷるるさんは聡明で真面目な女性だということが、文章から伝わってきたわ。今まで、とても一生懸命生きてきたのね。

努力して高学歴高収入になっても、恋愛だけは上手くいかない。こういう男女っていっぱい居ると思います。恋愛は努力して上手くいくものではないから。相手の気持ちや出会う相手の質って、自分にはどうにもできない領域だったりするのよね。だから愛で、みんな悩むの。だけど愛を学ぶことによって人は成長する。不条理や葛藤が出てきたとき、どうやって向き合うか。思い通りにならないものと対峙することで、自分の感情の操縦法や傷心からの回復術を知り、精神的に成熟して行くの。

そして愛を学ぶ方法には色々あって。それを恋愛から学ぶ人もいれば、家族から学ぶ人もいる。ぷるるさんはもしかしたら、子供から学ぶのかもしれないわね。

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