むしろ結婚相手を「見つけにくく」している、婚活市場の「構造的な欠陥」
私自身は婚活でのコミュニケーションで、出会った女性のファッションにまで気が回らず相手のおしゃれを褒めたことはほとんどありません。逆に甘いものは大好きなのに「スウィーツ好き」を会話のきっかけにした経験もありませんでした。
そもそも私の場合、そのような「会話」へと発展させる前に、女性側から会話そのものをシャットダウンされることが大半でしたので、これがモテ/非モテの格差なのかもしれないと考えていました。一方で、男性の試みる「褒め」や「体験の共有」を目指したコミュニケーションが、底の浅いマニュアル的な会話であると女性側に見抜かれてしまっている、ということに驚きを感じます。
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恋愛工学が生み出す反発
2つ目の違和感は、Sさんはマッチング後に、「褒め」以外にもある共通したパターン化した行動を取る男性に頻繁に出会ったことです。
2つ目は「関係の発展を急いでいる」という点である。初めて会う日は食事をメインとして2時間ほど過ごし解散という流れが筆者の中で主流だったが、一度の食事でもう次の段階を求める男性が多かった。次回も食事やデートをして関係性やお互いへの理解を深めるというよりは恋愛的にでも下心でも次の展開を期待してる方がほとんどだった。
金銭面や一途さをアピールして恋人の可能性を示唆する方はまだ誠実な方で(失礼な言い方だがご容赦願いたい)、驚いたのは「今日俺の家に来ないなら2回目会うことはないかな」と言われたことである。
これは、私自身がその存在を知りつつも実践することはなかった(実践する場面すら得られなかったが正解かもしれないのですが…)恋愛工学的な会話を、男性側がSさんに仕掛けたと言えるかもしれません。