マッチングアプリだけじゃない…結婚相談所が急拡大し20代会員年々増 個人も参入する『婚活サービス』のイマ

2020年の婚姻者のうち、婚活サービスを通じて結婚した人は16.5%と、約6人に1人です。(婚活実態調査2021・リクルートブライダル総研調べ)
結婚する人の数は減っているものの、その中で婚活サービスを使った人の割合は、ここ数年急激に増えています。
なぜここまで利用者が増えているのか、婚活サービスの最新事情を取材しました。

■アプリには利点も…身近になった婚活サービス

新たな婚活サービスが広がるのには、いったいどんな理由があるのでしょうか。
マッチングアプリなどでの婚活について研究している「恋愛婚活ラボ」に尋ねてみると…。

恋愛婚活ラボ 伊藤早紀所長:
「『失敗したくない』という志向が今すごく強くて。昔だったら、例えば海でナンパするとか声をかけるとかでしたが、今はどうなるか分からないのにいって直接振られるのが怖い。アプリなら断られたとしてもバーチャルの世界なので、そうダメージが大きくないんです」

さらに調査を進めると、マッチングアプリを利用したことがある人から興味深い意見が…。

利用経験がある人:
「まず見た目やと思います。とりあえず清潔感。写真、めっちゃ大事やと思います」

アプリに登録するプロフィール写真が第一印象を決める重要ポイントの模様です。

■アプリのプロフィール写真をプロカメラマンが撮影

そんな声から生まれたのが、プロフィール写真専門の出張撮影サービス、「Photojoy」。
全国にいるプロのカメラマンと契約していて、より良いマッチングを目指して撮影してくれます。

薄田ジュリアキャスターも、カメラマンの小寺尊之さんにプロフィール写真を撮ってもらうことにしました。
小寺さんによると、自撮り写真はあまりおススメできないそうで…

カメラマン 小寺尊之さん:
「自撮りの写真だと、この人友達いないのかなって思われてしまう可能性があるので、なるべく自然光の下で、人に撮ってもらう方が、マッチングアプリの写真としてはいいと思います」

撮影していただくと・・・。

薄田ジュリア キャスター:
「ナチュラルだ!」

価格は30枚で1万1000円。プラス2万2000円でヘアセットもオーダーできます。

実際に撮影サービスを利用したという人は…。

撮影サービスを利用した人:
「数年前の写真とかをアプリにのせて使ってたんですけど、やっぱりあまり『いいね』もらえなくて。それが1カ月で60くらい増えて、写真の効果はあったのかなと思います」

■アプリからリアルの“結婚相談所”への流れも

次に訪ねたのは、婚活サービスの基本とも言える結婚相談所、業界最大手の「ツヴァイ」です。
壁には成婚したカップルたちの実体験が…。

薄田ジュリアキャスター:
「年齢が26歳とか30歳とか…24歳、25歳…意外に若い方々が登録されてるんですね」

若い会員が年々増えているそうですが、そのワケは…。

ツヴァイ 田中友理マネージャー:
「当社にお越しいただく方でも、半分以上の方がマッチングアプリの経験者さんなんです。確実に結婚したいということで、アプリから流れてくるお客さまが非常に多いんですね」

今年3月に入会した人も、アプリで良い縁がなかったのがきっかけになったそうで…。

会員:
「コロナで気持ちも不安定になっているので、私も年齢が36ということで、身を固めないといけないかなと思って真剣に」

長引くコロナの影響で、支え合うパートナーを求める人が増える中、2021年は前年比1.7倍の新規入会がありました。
そこで相談ブースを倍増し、さらにはパーティーブースも設置しました。

ツヴァイ 田中マネージャー:
「ここで何分間かお話しいただいて、男性の方が移動していく。全員とお話しできるように。皆さんお仕事をリモートでされていますけど、やはり結婚となるとリアルが大切です。会って初めてお相手のことが理解できる場合もございますので」

■自治体による“無料婚活応援サービス”

一方で、負けじと進められているのが「官製婚活」。自治体による婚活応援です。
府民が無料でサービスを受けられる京都府の「きょうと婚活応援センター」は、常時1000人前後の登録者がいて、6年間でおよそ900組も成婚に導いてきました。

きょうと婚活応援センター 上岡華センター長(当時):
「京都府では少子化が進んでますので、婚活応援センターを設立して、未婚者の婚活を応援しようということになりました」

見守るのは、その名も「婚活マスター」。府に登録したボランティアスタッフが、成婚までを親身にサポートします。

婚活マスター 西村真奈美さん:
「私としてもボランティアですから、第三者的に見てもきっと安心できる、裏のない場所かなというところがあります」

もう少し話してみたい…と互いに希望した男女には、後日センターで2人の時間が設けられる仕組みです。

参加した人:
「緊張もしてたんですけど、皆さんと打ち解けて、有意義な時間を過ごせたと思います」

別の人:
「行政の方が入られるって、ある意味安心感というか。そういうところが決めての一つ」

■少ない初期投資…事業として相談所始める人も

需要が伸びる結婚相談所。相談所自体の数も年々増加しています。2021年、日本結婚相談所連盟の加盟所数が初めて3000を超えました。

大阪府内の自宅で相談所を開設した成山さんは、5歳と7歳の2人の娘を育てるママです。

結 サロンなごみ 成山和水さん:
「会員さんとの直接の面談は、近くのカフェとか喫茶店とかで行います。変な話、パソコン1台あればできちゃう仕事と言えばそうかもしれないです」

子育てをしながら、何か新しく挑戦できることはないかと模索していたところ、結婚相談所が少ない初期投資で始められる事業だと知ったのだそうです。
実は、成山さん自身が元・婚活女子。長年苦労した経験を活かせるのではと、連盟に加盟して仲人としての仕事をスタートしました。

成山さん:
「“開業セット”みたいな形でパンフレットとかマニュアルとか全部届くんですよ。開業研修もしっかりありましたし」

最近は、副業として開業する人も増加。
連盟に加盟している相談所同士で互いの会員を紹介し合う仕組みのため、何万人もの中からマッチする相手を探すことができます。

成山さん:
「この間もおひとり、ご卒業(成婚)されて。すごい不安そうで『どうしましょう、私』って言って来てた子が、そういうの一切なしで幸せオーラいっぱいで『ありがとうございました』って卒業していく姿を見ると、本当にこの仕事していてよかったなとは思いますね」

婚活の形が変わった今でも、温かく背中を押してくれる人たちがいました。

(関西テレビ2022年5月3日放送『報道ランナー』内「ヒットにワケあり!オカネのヒミツ」より)

引用元:https://www.ktv.jp/news/himitsu/220503/

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