「ケチな男はNGか?」婚活の命運をわけるお金問題

女性から声がけして挨拶を交わすと、ラウンジ入り口に行き、席まで案内してくれるウェイターの後ろについて、女性よりも先にスタスタと歩き、席にドカンと座る。水とメニューが運ばれてくると、先に自分の注文を終え、その後に女性が注文するのを待っている。

支払いになると、財布に入っている割引券を探したり、駐車券が見つからずにズボンやスーツのポケットを探り、アタフタしたりしている。

こうした男性は、たいてい恋愛経験がないままに年を重ねてきている。

男性がお茶代を支払うのは「おかしい」

さきが過去にお見合いした男性(46歳)にも、こんな人がいた。見合いを終えて伝票を持ち、レジまで行くと振り返って言った。

「仲人から、『お見合いのお茶代は男性が払ってください』と言われているんですけど、まぁ、それもどうなのかなって」

そして、財布を開こうとしなかった。“これは女性にも払ってほしいのだ“と察したさきが、すかさず言った。「あの、私の分は、私がお支払いしますよ」。

財布から1500円を出すと、男性はそれを受け取って言った。「あ、消費税は僕が払うので大丈夫です」。そして、ラウンジからホテルの出口に向かう道すがら、こう続けた。

「付き合うかどうかわらない相手のお茶代を男が払うって、おかしな話ですよね。付き合うようになったら、男が払ってもいいと思いますけど」

ホテルの出口で別れるや否や、さきは私に連絡を入れてきて、この一連の話をしながら憤慨した口調で言った。

「断る相手のお茶代は出したくないってことですよね。今日の方はお断りでお願いします」

しかし、相手の男性からは翌日、交際希望が来ていた。ただ、この調子ではこの男性は誰からも交際希望をもらうことはないだろう。

さきが仮交際に入った男性には、こんな人(47歳)もいた。IT関連企業で働いていて、年収は1500万円。3回目のドライブデートは、高級外車で迎えに来た。

「素敵な車ですね」

さきがこういうと、彼は言った。「1000万ちょっとの車で高い買い物だったけれど、安全性や機能を考えたら、それだけの金額を出した価値はありますね」。

その後も、この男性は何かにつけて会話に値段を挟みこんできた。

「この間、取引先の人としたランチ、1人1万円で僕がごちそうしたんですが、大した材料を使ってなかったな」

「この間夏のスーツを新調したんです。夏は汗かくし傷むのも早いから、7万円ぐらいのものにしました。今、男性スーツって1万円台でも売ってるけど、僕はある程度品質にこだわりたい派なんです。冬物なら10万円くらいは出すかな。スーツは、仕事の道具なのでね」

「前にお見合いした女性で、高級店ばかりを指定してくる人がいたんです。『今度は、ここに行きませんか?』と言って、自分で予約しちゃうんですよ。コースで2万円の天ぷらとか、1万5000円のフレンチとか。なんだか僕と会いたいというよりも、おいしいものが食べられるお財布代わりにされているような気持ちになって、僕から交際終了を出しました」

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