５０代の婚活で大事なこと　傾聴力と価値観のすり合わせ

前妻との死別から１０年。コロナ禍の寂しさも募って、これからのパートナー探しをと結婚相談所に登録したＡさん（５７）。乗っけからなしの礫だったと自らの婚活を振り返る。

「残りの人生を共にできる４０代の女性を求めているんですが、想像以上の苦戦を強いられています」

そう話すＡさん、勤務先は大手メーカー。そこそこの収入で、あと１０年は働けるというからかなりの好条件。それでも、女性に恵まれないのには大きな問題があった。

「亡き妻は専業主婦。私や子供によく尽くしてくれました。今は女性が家庭を守り、男は外で稼いでくるという時代ではないことは百も承知なのですが、自分の中の結婚観、女性観がアップデートできずにいたんです」

そんなＡさんに相談所のアドバイザーはこう諭したと打ち明ける。

「令和の今の時代、４０代、５０代女性の多くは、仕事を持ち経済的に自立しています。そんな彼女たちの婚活は、精神的に支え合え、共に楽しく過ごしていけるパートナー探しと心得てください」