「恋愛未経験者」が婚活市場でも苦戦してしまう訳
10年婚活した彼女がついにたどり着いた相手
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結婚相談所の経営者として婚活現場の第一線に立つ筆者が、急激に変わっている日本の婚活事情について解説する本連載。今回は30代女性・美月さんの婚活を通して見えてきた、恋愛経験の不足による婚活の影響について解説します。
深夜に意味のないLINEを送ってしまう
関西在住、30代看護師の女性・美月さん。20代前半から10年も婚活を続けてきましたが「成果が上がらない」ということで、当相談所に入会しました。病院勤務の看護師は夜勤が多く、お見合いのスケジュールが組みにくいことが影響しているのではないかと考え、コロナの電話相談窓口の契約業務に転職したといいます。
私のカウンセリングも関西からリモートではなく毎回上京して対面。「なにがなんでも1年以内に結婚する!」という気合いに満ちていました。30代半ばまでに結婚して主婦になって子どもを2人生みたいという願望を持っていたのです。
美月さんとお会いしてほどなく、私は彼女が結婚できない理由がわかりました。夜勤が問題だったのではありません。圧倒的な経験不足です。美月さんは男性とお付き合いした経験がまったくありませんでした。そのため男性と親しくなるとすぐに舞い上がってしまい、若い子が経験するような失敗を婚活で何度も繰り返していたのです。
たとえば、深夜にもかかわらず思いついたことをなんでもLINEで送ってしまう。お見合いした男性から「夜中にこんなLINEが来たんです、おかしいですよね」と私のところに苦情がありました。それも2人も。私が「送る内容、時間帯をよく考えましょう」と注意するまで、マナー違反だと気づいていませんでした。