「恋愛未経験者」が婚活市場でも苦戦してしまう訳

あるいは初デートで相手の希望を聞くことなく、「私は肉が食べたいので、お店を探しておきます!」などと自分の希望を主張してしまう。しかも予約したところは高級店。初デートは男性が支払う慣習になっているのですが、コースで2人合わせて3~4万円にもなってしまいました。男性は「初デートでこれか……」と先行きが心配になり、当然、交際終了となります。

歯科医などいい条件の男性ばかりとお見合いしたのですが、それなりに年齢、経験を重ねた男性にとっては、美月さんは正直対応しづらい相手でしょう。これまでも結婚相談所にも何カ所か入っていたようですが、まともな婚活を教わっていなかったようです。

フラッシュモブで祝福、バラの花束がほしい

関西、関東を問わず28人もの男性とお見合いをして、税理士事務所を開業する40代後半の税理士・春樹さんとようやく真剣交際まで進みました。春樹さんも長く婚活しているようですが、やはり相談所からのサポートがあまり得られずこれまで縁がなかったようです。

真剣交際ということで、美月さんはよりいっそう舞い上がって暴走ぎみ。まだプロポーズの日にちも決まってないのに「水中でプロポーズしてほしい!」と言い出しました。美月さんの趣味はダイビングなんです。でも、潜ったことがない相手にとってそれはただの恐怖でしかないですよね。美月さんはそのことに気づきません。

レストランで従業員や他のお客さんが急に踊り出す「フラッシュモブ」。あれをプロポーズの場で仕掛けて大勢で祝福してほしいとも言っていました。もしくは、レストランで支配人が「このたびはこちらのお2人がご結婚なさいます⋯⋯」と紹介して、周りのお客さんが拍手をする中、バラの花束がほしいとも言っていました。

とにかく気持ちばかり先走って、「あれもやりたい、これもやりたい」といろんな夢を語ってくるので、「ちょっと落ち着いてください。まだ結婚が決まったわけではないですよ。それにお相手は40代後半。そういったことは恥ずかしいと思うのではないでしょうか」と、一生懸命なだめて抑えるよう努めました。

恋愛をしたことがない美月さんは、ドラマやマンガで見たことをそのまま「世の中の男性はみんなにこういうことをしてくれるんだ」「プロポーズってこういう一大イベントなんだ」と勘違いしてしまっているんですね。

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