「恋愛未経験者」が婚活市場でも苦戦してしまう訳

ヒヤッとした経験が多々ありましたが、美月さんは無事に春樹さんと成婚退会されました。最後には、私のサインがほしいと関西の自宅から重いのにわざわざ私の本を6冊も持ってきてくれました。

「この10年間、婚活して成果が出ず、もう自力ではダメだと思いました。植草先生のところでダメだったら諦めるつもりでした。とにかくこの1年に命を懸けた」という美月さん。「自力」といっても、他の結婚相談所には入っていたのですが、前述した通り、交際にあたってのマナーの1つも教えられていなかったようです。美月さんはこうも言っていました。「春樹さんも私も、お互い、婚活べたでした」。

相談所の指導が不足していたことも一因ですが、恋愛の経験不足による不器用さもあったように思います。それは春樹さんも同様です。

「結婚と恋愛は別」と最初から言う人も

恋愛経験がないまま、婚活を始める人が増えています。恋愛で傷付くのが怖い、結婚する保証もないのに1年、2年と時間を取られて面倒。だったら、結婚相談所に入ってプロの指導のもと「確実に幸せになれる」相手を探してもらったほうが、結果的にはコスパがよさそうだ、という考え方なのでしょう。

カウンセリングで「結婚する人と恋愛する人は別ですよね」と言う人も増えたように思います。結婚は親から独立して営む生活。恋愛相手ではなく家族。そこは冷静に現実を見ているのに、一方で「イケメンがいい」「花束をもらいたい」などなど、思春期の子が夢見るようなことを言い出す。ずいぶんとアンバランスさを感じます。

美月さんがまさにそうでした。ただ美月さんはとても素直で、私のアドバイスをしっかりと聞いて、ステップを踏んでどんどん成長していった。視野も広く、地元の関西にこだわらず関東も含めてどんどんお見合いにチャレンジしました。成婚に至った勝因はそこにあると考えています。

引用元:https://toyokeizai.net/articles/-/595949

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