「こいのり」市電に揺られ、恋人探し 健軍商店街有志、男女の出会い企画

市電の中で婚活のレクチャーをする荒木直美さん(中央)と自己紹介する参加者たち=熊本市(熊本日日新聞)

 熊本市電を男女の出会いの場に活用する「恋活」イベントが11日あり、20~30代の約50人が参加した。上熊本─健軍町間を貸し切りで運行。健軍商店街のにぎわい創出を目指す地元の有志グループ「健軍リバイタライズ」が企画した。

 参加者は午前11時、緊張した面持ちで上熊本電停始発の「こいのり」と名づけられた市電に乗車。婚活コーディネーターでタレントの荒木直美さん=熊本市=から「好意はウインカーのように、しっかり出して」とアドバイスを受けた。終点に到着後は、気の合った男女がペアになって健軍商店街を散策しながら、アクセサリー作りなどを楽しんだ。

 今回のイベントで12組のカップルが誕生。団体職員の田中啓太さん(36)=中央区=は「居心地の良い、和やかな雰囲気の女性と出会えた」と喜んでいた。健軍リバイタライズ代表の山中惣一郎さん(39)は「今後も若い人を呼び込むようなイベントを続けていきたい」と話した。(伊藤恩希)

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