何があった?婚活で“高齢者に振り回された”36歳女性「だまされた気分」

近所の人の紹介でお見合いしたら「1万円とられた」

恵さんの初めての婚活は、20代半ばの頃でした。

近所の人から、知り合いがボランティアで仲人(なこうど)をやっているから会ってみないかと言われたそうです。昔からの顔なじみからの紹介で、ボランティアならと思って快諾しました。

仲人として紹介された中年女性から、30歳市役所勤務の男性と会わないかと言われます。了承すると「じゃあお見合いの時に1万円持ってきてね」と、後からお金がかかることを知りました。

「お金がかかるなんて知らされてなくてだまされた気分でしたが、ご近所の人の紹介もあって無下(むげ)にもできなくて、仲人のおばさんと市役所の男性と3人でお茶をしました。初対面で『一度も付き合ったことがないんです』と言われて会話も盛り上がらないし、即断りました」

恵さんの婚活の苦戦は、ここから始まりました。

仲人のはずなのに「このおじいさん、何言ってるの…」

30歳になる頃に取引先の美容室オーナーから「カラオケ仲間で県庁を退職した仲人のおじいさんがいるから、結婚を考えているなら会ってみない?」と言われ会うことにしたそうです。

おじいさんからは便箋で手書きの釣書(つりがき・つりしょ/身上書)を用意するように言われて調べながら用意したそうです。釣書を見たおじいさんは「あなたと同じ大学を卒業して2歳年下の消防士がいたと思うから、向こうに聞いてみる」と言われました。

しばらくして仕事中におじいさんから電話がかかってきます。週末におじいさんの家に行くという話のようでしたが、言っていることが支離滅裂でした。紹介者の美容室オーナーに相談すると「認知症かも」と言われます。結局は美容室オーナー経由で釣書を返却してもらいお見合いはしなかったのですが、「女の方が年上」と走り書きがあったそうです。

知り合いの知り合いが始めた“結婚相談所”に登録

趣味仲人はあてにできないと思った頃、別の取引先から「知り合いの保険屋さんが、サイドビジネスでIBJ(日本結婚相談所連盟)ってところに加盟して結婚相談所も始めたの。うちの息子も登録させようかと思っているけど、知り合いだと安くなるし登録しない?」と誘われます。

ちゃんとしたところに加盟しているのならいいのかなと思ってその結婚相談所に登録しました。登録は7万円で、月会費、お見合い料といったランニングコストはない料金プランでした。これは激安の部類です。

私は恵さんに協力を申し出ました。

「その結婚相談所に在籍しているなら、プロフィールを送っていただけますか? 自己紹介文とか直しますよ」
「自分のプロフィールって見れるんですか。見たことないです」
「え?」

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