36歳婚活女性が絶句…結婚するものと思っていた年下の彼から言われた「衝撃的な一言」
DVをする彼氏や夫に対して、「いつか変わってくれるはず…」と思い続けて関係を持ち続けてしまう女性は多くいらっしゃいます。しかし、他人を変えるのは簡単なことではありません。DVの具体的な事例を踏まえて、学んでいきたいと思います。
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人格を否定する言葉の破壊力
よしえ(36歳、仮名)は、産婦人科の待合室で、待ち時間に週刊誌を開いた。ページをめくっていると、先日転落死した女性タレントの死因をめぐる記事が目が止まった。そこにはこんなことが記されていた。
『女性タレントが、同棲中の恋人の浮気を咎めたところ、恋人から“死ね ”を連呼された。その音声テーブが流失。その肉声が週刊誌のオンライン上に流れている』
週刊誌が、おもしろおかしく記事を作り上げるのは、よく言われていることだ。どこまでが真実なのかはわからない。しかし、読みながら、涙が止まらなくなっていた。
愛する恋人から浴びせられる人格を否定する罵詈雑言。どんなに辛かっただろうか。
待合室で、ボロボロと涙をこぼす女の異変に看護師が気づき、声をかけてきた。
「どうしました?」
「ごめんなさい。最近、こうやって感情が抑えきれなくなるんです」
「先生に、そこも話してみてくださいね」
看護師が優しく肩を叩き、ティッシュを差し出してきた。
人格否定する言葉の破壊力は、言われた本人にしかわからない。暴力を振るわれれば、体に外傷が残る。警察に訴えれば傷害事件にもなる。しかし、言葉での罵倒は傷つくのが心なので、外からは見えない。それは言われた本人にしかわからない、深い痛みをともなう傷だ。ボディブローのように効いてくる。
心を傷付ける言葉を、次から次へと発してくるパートナー。今自分はそんな相手と結婚に向かおうとしている。これでいいのか。
ただ不安なのは、来るはずの生理が来ていないことだ。体調不良なのか。それとも……。
よしえは、ティッシュで涙を拭った。