36歳婚活女性が絶句…結婚するものと思っていた年下の彼から言われた「衝撃的な一言」

彼はいつも気持ちを言葉にして伝えてくれた

さとしに振られて落ち込んでいるよしえを見かねて、大学時代の親友で既婚のよりこが、夫の会社の独身を集めた食事会を開いてくれた。よりこの夫、けんじは大手メーカーに勤めるエリートだ。

「ケンちゃんに、独身だけ集めてね、って言ってあるから、さとみやきょうこにも声をかけて、渋谷で食事会をしようよ」

その食事会にやって来たとしあきは、「好きなアイドルにようこが似ている」という理由から、一目惚れだったようだ。

飲み会で連絡先を交換すると、翌日には、すぐにメールがきて、週の真ん中の水曜日に食事に誘われた。その食事の後は、週末のドライブに誘われ、3回目のデートでは、「正式に付き合ってほしい。僕の彼女になってください」と、言われた。

さとしとからは、一度も言われたことのなかった言葉。コリドー街で出会い、その後初めて2人で食事をして、勢いでホテルに行ってしまった。そこからなし崩し的に付き合いが始まったさとしとの関係。

結婚ならば婚姻届けがあるのだが、男女が付き合いがスタートさせる時に、恋人届けがあるわけではない。一方は恋人だと信じていても、一方は一時的な遊びだと考えている。一方は将来に結婚を見据えていたとしても、一方ははなから結婚する気持ちなどない。その誤差が生まれるのは至極当然のことで、そのまま年月が過ぎてしまうと、一人よがりに恋人気取りしていた側は、振られて大きく傷ついてしまう。

恋人同士の関係は、相手の明確な気持ちが見えないからこそ、言葉で伝えていくことが大事なのだ。

そこに行くととしあきは、自分の思いを全て言葉できちんと伝えてくれていた。また、メールも、出会った日から毎日来ていた。

正式に付き合うようになって、5度目のデートの別れ際に、としあきが言った。

「今度、ようこちゃんの家に遊びに行きたいな」

ようこは、簡単にとしあきを部屋に入れて、さとしの時と同じ轍は踏みたくなかった。そこで、こう言った。

「私は、自分の家に男性を入れるのは、結婚をする相手と決めているの」

すると、としあきは言った。

「じゃあ、僕たち、結婚しようよ」

としあきは、会ってまだ1か月も経たないうちに、結婚を言い出してくれた。1年付き合っても結婚を言い出さなかった男もいれば、こんなに早くに自分との結婚を望む男もいるのだ。

「これが責任ある男の取る言動よね」

失恋で傷ついていた心に、としあの言葉はよく効く塗り薬のようにスッと染み込んできた。そして、日にちをあけずにデートの時間を作ってくる行動力に頼れる男を感じた。

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