「キンプリとか、ジャニーズ級のイケメン以外ムリ!」35歳美女の婚活地獄。

イケメン好きは幼少期から続く母の呪いだった!? 最強の面食い女性は己を縛る束縛から逃れられるのか?

登場シーンでバラの花が咲き乱れ、ウインクすると女性が気絶。光源氏に在原業平……。

世の中には、上記のような超絶イケメンしか眼中にないという女性が存在するのです。それが今回の相談者、夏川まみさん。

イケメンというレッドオーシャンに果敢に泳ぎ出ていった結果、婚期という陸地を見失ってしまった35歳独身。彼女は今日も女たちの戦場・出会い系アプリでイケメンを狩りまくります。

面食いという性癖、いや、病と言っても過言ではありません。彼女自身「結婚できない原因は面食いのせい」と自覚済み。我々FORZA STYLEもその面食い具合に絶句していると、女のプロ・川崎先生から「原因はそこじゃない」という驚きの一言が。川崎先生のカウンセリングは、彼女の幼少期にまで遡り、スピリチュアルカウンセリングの様相を呈してきたのでした。

プロフィール

夏川まみさん(35)
出身地:京都
職業:営業一筋、12年。全国各地を飛び回る凄腕キャリアウーマン。営業のごり押しには自信があるが、恋愛には活かせない。
好きなタイプ:二重。顔の整っている人。学園のアイドル。
容姿:ジャニーズ級イケメンのお父様の血を引く、彫りの深さが特徴の美人。

完成されたイケメン以外見えない

夏川さん:実は川崎先生、私尋常じゃないくらい面食いなんですよ。正直、自分でも困ってて(笑)。今日はこの面食いをどうにかしたいと思って先生に相談に伺った次第なんです。

川崎さん:マッチングしない原因がご自身で既に解っているんだものね。では、まずはあなたの面食いレベルが知りたいわ。イケメンにもいろいろあるじゃない。たとえば、完成されたイケメンじゃないとダメなのか、いわゆる雰囲気イケメンでもアリなのか。

夏川:雰囲気イケメンなんて論外ですよ。アイドル級に顔が整ってる人が好きですね。学生時代他校からも手紙もらったことがあるとか、そのレベルのイケメンじゃないと視界にすら入りません。たとえばキンプリクラスでないと。

川崎:……なかなか重症ね。では、顔の整ったイケてない男性はどう? 謂わばイケメンの原石ね。価値が高くなってるものを手に入れようとするから難しいのではないかしら? 「磨けば光るイケメンを見つけていい男に仕立てる」。さんざんイケメンばかり見てきたから、その目利きができるのでは? 「You、良い素質持ってるね」って。

夏川:なるほど、原石って考えは全くなかったですね。そう思うと、私男を見切る損切りが早いのかもしれないです。

前に〇〇〇っていう出会い系アプリで会ったハーフの人と付き合ってたんですけど、その人は私がごはんをご馳走した時に「ご馳走さま」を言ってくれなかったんです。それでないなって思っちゃって。そういう人に時間を費やすよりは、次の人に行った方がいいって思っちゃうんです。

川崎:まぁ、礼儀が無い人が嫌だというのは解る。ただ、その人ハーフなんだよね? その子の例で言えば、外国人の父か母の影響で、「美味しい食事だったね♪」というのが「ご馳走さま」という意味だったりしないかしら? 良くわからないけど(笑)。

あなたは知らないかもしれないけど、デビュー当時の宇多田ヒカルが出てきた時、彼女はハーフじゃないけどインター育ちで、敬語使えな過ぎておばちゃんびっくりしたのを思い出したわ。だから、その時点で損切りは早かったと思う。普通に聞いてみたらいいのに。

夏川:でも、そういうことって聞きづらくないですか?

川崎:異文化コミュニケーションとして聞くだけよ。「あなた常識なくない? ひどくない?」って聞くのではなく、好奇心で「どうして?」って聞くほうが全然闇がないし。「こういう時ご馳走さまって言わない?」って、普通のテンションで。

夏川:それはそれで皮肉に聞こえるんですけど、客観的に聞けばいいってことですか?

川崎:そう。彼はご馳走になった時こそ「ご馳走さま」とは言わなかったけど、歩いているときすごくエスコートしてくれるとか、朝からハニーだジュテームだモナムールだ愛の言葉を囁いてくれるのかもしれないし、そういうメリットが見つけられたかもしれないじゃない。試用期間が短すぎです。

一番大事なのは、ここだけは譲れないっていうあなたのツボを探ることなの。ただでさえイケメンという高いハードルを相手に求めているのに、NGワードがいっぱいあるとしたらマッチングなんてしようがない。完全無欠な人なんているわけないんだから。

夏川:確かに。私のツボは、約束はちゃんと守るとか、そういう最低限の社会常識がある人ですかね。そういうのに欠けている人でも、教育して治るものなんですか?

川崎:教育って思っちゃうと、自分もされるの嫌でしょ? 要は自分が相手を好きだから変化して、相手も自分のために変化してくれるかということ。

夏川:そうやって関係性を構築していくんですね。

川崎:たとえばハーフの子の例で言えば、彼が「ご馳走さま」を言えなかった原因を聞く。それで「ごめん、そんな習慣なかった。今度から言うね?」ってかわいく言ってくれたらそれでよくない?

夏川:確かに。また損切りするところでした(笑)

川崎:ところで根本的なことを聞いていい? 〇〇〇って有名な出会い系サイトだけど、セフレを作ろうとしてる人が集まるわけ?

夏川:うーん、そういう側面もありますね。現にイケてるオトコの9割はセフレ目的ですし。

川崎:えっ、〇〇〇っていうのは、何……?(絶句気味に)夏川さんは、そこでセフレを探してるわけ?

夏川:いえ、私は純粋に結婚相手がほしいだけです。そこに登録してるのはひとえにイケメンが多いからですね。〇〇〇には「すぐにでも結婚したい人」って項目があるんですけど、その項目を検索して引っかかった人の中から選べば、「結婚願望のあるイケメン」と高打率で出会えると思って!

川崎:なんでそんなところで出会ってるの? やめなよ……(泣)

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