婚姻数が戦後最低・出会いは今…婚活最前線!独身の2割が使うマッチングアプリのウラ側
少子高齢化が進む日本。結婚する人たちが減り続けている一方、出会いを求める人たちに向けたサービスは進化し、結婚相談所には、“ある異変”が起きているようです。
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約8割の男女が「いずれ結婚するつもり」と回答
50万1138組。これは9月、厚労省が発表した2021年の婚姻数。戦後最低です。
Q.最近出会いは
「全然ないです」(20代女性)
Q.新型コロナの影響で減ったか
「そうですね。コロナになってから減ったと思う」(20代女性)
「飲み会も開催されない、コロナで…」(20代女性)
その一方、2021年、未婚の人たちを対象にした調査では約8割の男女が、「いずれ結婚するつもり」と答えています。
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独身の2割が使う「マッチングアプリ」
こうした中、多くの若者から、利用しているという声が上がったのが「マッチングアプリ」恋愛や結婚などを目的とした会員同士を結ぶオンラインサービスです。
気に入った相手に「いいね」などのアクションを行い、相手も「いいね」など前向きなアクションを行った場合はマッチングが成立し、直接、メッセージが交換できるようになります。
「リクルート」によると、いまや、独身の人たちの5人に1人がマッチングアプリの利用経験があるそうです。
「(周りの友達は)マッチングアプリでマッチングしてご飯に何回か行って良かったら付き合うのが多い」(20代女性)
「僕がやっているアプリで出会って結婚したと言っている人は何人か見かけはしますね」(20代男性)
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マッチング率を大きく左右する「プロフィール写真」
さらに、こんな興味深い話も。
「写真が大事」(20代女性)
「写真でマッチするかどうか決める」(20代女性)
そんな声から生まれた、サービスが。
「マッチングアプリのプロフィール写真を専門で撮っている出張の撮影サービス」(アルファブル「Photojoy」事業責任者 宮崎楓太さん)
マッチング率を大きく左右するプロフィール写真をプロのカメラマンが撮影する、アプリ専門の写真サービスです。
「アプリを始めようとする人でなかなか手元にプロフィール写真がない。あったとしても古い写真や数人で撮った写真の切り抜き。累計で1万7000人を撮影している」(アルファブル「Photojoy」事業責任者 宮崎楓太さん)
7月に利用したという、愛知県内の男性は?
「(マッチングアプリを)半年ぐらい前に始めたが、“いいね”もないしマッチもしないのでうまくいかないなという感じだった。(専門の写真サービスで撮影した)写真を載せたらすぐに“いいね”がきた」(愛知県内の利用者 41歳)
すぐに効果が現れたという、プロのワザ。どのように撮影しているのか、裏側をのぞかせてもらうことに。
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マッチングアプリの写真撮影の裏側に潜入
名古屋市に住む33歳の男性。彼女いない歴2年。マッチングアプリを始めて1年です。
「何かイケていないかなと…。写真もそうだが服をスタイリストが選んでくれる」(名古屋市の男性 33歳)
男性が選んだのは、プロのスタイリストによる、服のコーディネートもついたプラン(ファッションコーディネート+撮影 3万3000円)。
「黒の革靴とハーフパンツが合っていない印象。カジュアル目よりはキレイ目なアイテムに変えていきたい」(スタイリスト)
ファッションには、あまり関心がないという男性。スタイリストと2つの店を回ってアイテムを選び…3パターンの爽やかコーデの完成です。
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たった2週間で、“いいね”の数が約3倍!
そして、いよいよ撮影タイム。カメラマンの指示を受け、ポーズを決めていきます。
「自然な笑顔がほしいのでお話ししながら撮影します」(カメラマン)
写真のバリエーションを増やすため、服装を変えて撮影。1時間ほどで終了しました。
「いっぱい“いいね”をもらいたいですね!」(名古屋市の男性 33歳)
新たなプロフィール写真は、以前の写真と比べると、表情がハッキリわかり、爽やかな印象を受けます。そして、掲載から2週間後。変化があったかどうか、聞いてみると…。
「写真変えるまでが、20ちょいだったが変えてから今だと70~80近くまで“いいね”が増えた」(名古屋市の男性 33歳)
なんと、たった2週間で、“いいね”の数が約3倍に!
さらに、その2週間後、男性から番組スタッフに連絡が。その、隣には女性の姿が!
Q.彼女できた?
「はいそうです」(名古屋市の男性 33歳)
Q.彼女できましたね?
「できました」(名古屋市の男性 33歳)
アプリで出会った岐阜県に住む20代の女性とお付き合いに発展!
「前の写真を知らなかったが好印象は持ちやすかった。優しそうだな、爽やかそうだという印象だった」(彼女)
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従来型の「結婚相談所」にも異変
こうしたマッチングアプリが新たな婚活サービスとして定着するなか、従来型の「結婚相談所」にも、異変が起きていました。
「日本結婚相談所連盟」の登録会員数は、7月に初めて8万人を突破しました。
「今、結婚相談所とアプリを二刀流でしている人が多い」(キャンマリアージュ代表成婚カウンセラー 坪井美樹さん)
相談所を訪れる人の多くは、マッチングアプリの利用経験があり「アプリで上手くいかなかった」と駆け込んでくるそうです。
「既婚者がいた、何か売りつけられたなど(のトラブルを)聞いてアプリ疲れをしている人が多い」(キャンマリアージュ代表成婚カウンセラー 坪井美樹さん)
9月に登録した、30歳の男性。「アプリでは良い縁がなかった」と話します。
「(マッチングアプリを)やってみて確かに会えるが結婚という真剣な出会いよりはまずは彼氏彼女をつくろうという1段階下がった感じだった」(9月に登録した男性 30歳)
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結婚相談所は20代が急増中
さらに、利用者の年齢層にも、変化が。
「以前に比べるとかんり年齢層が下がっている。20代が特に増えている」(キャンマリアージュ代表成婚カウンセラー 坪井美樹さん)
この日、名古屋市内のホテルに現れた男性も、20代です。
「このあとお見合いが控えています。緊張しています…」(婚活中の男性 27歳)
8月に登録したばかりの27歳の男性。
「次で4回目のお見合いになる」(婚活中の男性 27歳)
Q.きょう1日では
「2件ですね。今年の春に海外出張に行った時に先輩が家族にお土産を買っている姿を見て自分の家族のためにお土産を買っている姿が良いなと思った」(婚活中の男性 27歳)
この日のお見合い相手は、3歳年下でした。
「普通に楽しくてお話しをしてずっと喋っていました。もう1度ぜひお話ししたいと思った。目標は来年の4月までに真剣にお付き合いできる人を見つけたい」(婚活中の男性 27歳)
こちらは、結婚相談所で出会い、ゴールイン間近のカップルです。
「4年前に病気をして療養していた時期があった。マッチングアプリなどだと、いつ自分の病のことをを伝えようかどうやって伝えたらいいのかタイミングが分からなく難しくて(結婚相談所では)相手にカウンセラーから伝えてもらい、知った上で(お見合いを)申し込んでもらうことができるので自分の中での安心感があり、効率が良い」(結婚に向け交際中の女性 28歳)
手軽なマッチングアプリが人気を集める一方で、「面倒見のよさ」から再び注目されている、結婚相談所。婚姻数が戦後最低となる中、新たな出会いに向けた、熱い闘いは続いています。
(10月4日 15:40~放送メ~テレ『アップ!』より)