選ぶのではなく“めぐり合う”、おせっかいに身を任せる15年目の婚活事情

コミュニティ婚活に参加した女性たちの事情

 女性たちに、近場での婚活ではなく、魚津までやってきた理由を聞いてみた。

「自然が豊かな地域への移住もいいなと思っていて」
「『ザ・婚活』という感じがしないし、旅行気分で」
「観光がてら。結婚は、相当熱烈な間柄になれる人がいれば、かな」
「富山出身なので、Uターンもアリかなって」

棚田の中を、参加者を乗せたマイクロバスが走る

 結婚に向けた出会いを求める気持ちが根底にあるのはもちろんだろう。だがそれに加え、少なくとも、同世代の人たちで旅を楽しめる。リフレッシュできる。それが参加の理由になる。

 そして、気になる人がいても、この場で焦る必要はない。今後もチャットでつながれるから。そんな「ほどよいゆるさ」が、女性たちを引きつけているようだ。

 また、こんな理由を挙げた女性もいた。

「アプリもやっているけれど、理想的な出会いがなくて」

 既存の出会いシステムの中で「迷子」になり、別の形で考え直したい。そんな女性にとっての受け皿にもなっている。

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