選ぶのではなく“めぐり合う”、おせっかいに身を任せる15年目の婚活事情

コミュニティ婚活と地方創生との親和性

 魚津市はこれまでも婚活事業に力を入れてきた。人口減に一矢報いる狙いから、年に1~2回、パーティー形式のイベントを開いてきた。だが、1泊2日の日程で、県外からの女性を招くという形は今回が初めてだった。

「特に2日目は、緊張もほぐれて和気あいあいと過ごされていましたね」

 2日間の日程を見守った、魚津市地域協働課定住応援室の池川雅美さんはそう振り返る。

「女性から『魚津を身近に感じられるようになった』との声をもらいました。魚津のふるさと納税に寄付してくれた方もいたようです。結婚して移住してもらえるのが一番ですが、まずは地域に愛着を持ってもらえてよかったです」と、地方創生とコミュニティ婚活との親和性も実感したという。

富山湾を望む山あいでヤギと触れ合う

 松浦さんも、コミュニティ婚活が地域課題の解決につながる可能性を意識して取り組んでいる。魚津市の1週間前には、新潟県魚沼市での婚活イベントにかかわったほか、今春には、福岡県古賀市と地域課題解決に向けた協定を結んだ。

「今回のイベントは交流のスタートという位置づけです。『成婚』という形をすぐに求めるものではありません。女性たちがまた魚津に立ち寄れるようなきっかけになればいいなと思っています」

 2日目、遊園地で観覧車に乗り、男性たちから女性たちへとカードが渡された。男性陣が女性陣を招く形で11月に開く、りんご狩りへの招待状だった。

引用元:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/72332

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