活況を呈する中国の婚活イベント、そこで必ず聞かれる2つの質問とは

上海市内で行われた婚活イベントの様子。参加者は次々と別のテーブルに移動する(筆者撮影)

 参加者は3、4人ごとにテーブルにつきますが、10分経つと次のテーブルに移動しなければなりません。10分という短い時間を有効に使うため、最初から積極的な会話が交わされます。周囲の声に耳を澄ますと、「どこの戸籍か」「今後の生活拠点は」という2点が一番多く話されているようでした。

 中国における戸籍制度では、どこに戸籍があるのかで、年金や病院などの社会保障制度から子供の小中学校への入学など、その後の人生計画が大きく変わるので、結婚相手の戸籍はなによりも確認したい点です。

 また、5年後10年後にどこで暮らしているかも、結婚相手を選ぶ際に重要な要素です。つまり、地元出身者かどうか、家族が不動産を所有しているかどうかは、日本以上に重要視されているのです。

「僕はこの町で生まれたから、安心して生活できるよ」「10年前に都市開発で新しい家を保証してもらったんだ」このようなアピールが大きな優位性を持つのが、中国での婚活イベントの実態です。

「海外留学または海外赴任経験者のみ」「年収40万元以上限定」「名門大学出身者が中心」など、参加条件が細かく決められた婚活イベントも続々と出現しています。次の画像は、広東省戸籍で、しかも不動産の所有者に限定した婚活イベントです。

広東省戸籍で不動産所有者に限定した婚活イベント(筆者友人より提供)

 相手の人柄が大事なことは、日本でも中国でも変わりませんが、中国ではこのようなアピール点を持っているかいないかが、婚活時に大きく影響するのです。

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