変わる婚活の形 マッチングアプリが少子化対策に?活用開始する自治体も

■"一生結婚するつもりはない"と考える若者が過去最多 専門家「家族の定義を広げていくべき」

マッチングアプリで結婚する人の割合は増える一方、若者の結婚への考え方に大きな変化が見られ、そもそも結婚する人が減少していく可能性がある。

国立社会保障・人口問題研究所の調査(第16回出生動向基本調査)では、2021年6月、18歳~34歳の未婚の男女を対象に結婚に関する意識調査を行った。その中で、「一生結婚するつもりはない」と答えた人は男性で17.3%、女性で14.6%に上り、男女ともに過去最多を更新している。

「ついに少子化対策の希望が見えなくなった」
白河特任教授は、データを見た時に感じた衝撃を明かす。日本の場合、結婚以外で生まれる子どもの数が諸外国に比べるとかなり少なく、結婚する人が減ることはすなわち少子化に大きな影響を与えるからだという。

子育て世代への支援が手薄いことなど少子化の原因は様々考えられるが、白河特任教授は、「子どもを持つことのバリエーションを増やしてこなかったことが少子化の一番の原因」と分析した。
「例えば、事実婚のカップルや同性同士でも子どもを持つ人はいる。家族の定義を法的結婚以外に広げていくことが近年、少子化対策に成功している国のほとんどのセオリーだが、日本は結婚して子どもを持つことを前提とした政策となっている。子どもを持つための手段が少なすぎる」と日本の現状について指摘する。

マッチングアプリによって出会う機会が増えることで、その後結婚や結婚以外の形から、子どもを持つという選択につながっていくのだろうか。

(TBSテレビ報道局社会部 池田留輝愛)

引用元:https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/214229

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