「男で軽自動車ってダサくない?」車で彼氏を足切り。32歳女性の“痛い失敗”

「男なのに軽自動車はダサい」という価値観の方が古風

読者の中には舞さんが見栄っ張りで、男性は自分を輝かせるアクセサリーのようなものと思っている女性だと感じる方もいるかもしれません。ですが実際の舞さんは、わりと謙虚で、目立ちたがり屋でもなく、派手な友達が多いわけでも、見栄っ張りでもないのです。

「よく考えたら私、友達というか、家族に見られたらっていうのを気にしているのかもしれません。父が車好きなんです。駐車場で他人の車を見て『かっこいい』とか『軽自動車はダサい』とか、よく言ってました。それでいつか彼氏を親に紹介することを考えたら、軽自動車だと何か言われそうって思っていた気がします」
「お父さんの世代なら若いころ車にお金をかける男性が多かったと思いますが、今はそんな男性かなりレアです。お父さんの価値観に左右されないようにしたいですよね」

博報堂生活総研が行っている「生活定点1992-2022」という調査によると、車にお金をかけている男性の割合は30年前と比べてかなり減っています。1992年は20代男性の36.4%、30代男性の26.3%が「現在、何にお金をかけていますか?」という質問に「車」と回答していますが、2022年に同じ回答をした人は、20代男性で9.7%、30代男性で15.3%しかいません。

「現在、何にお金をかけていますか?」という質問に「車」と回答した人の割合(単位:%)※出典:博報堂生活総合研究所「生活定点1992-2022」

現在では、車にお金をかける男性の割合は年齢が上がるほど高くなっています。

「男なのに軽自動車はダサい」と思う女性がいるのなら、その価値観の方が古風なのです。舞さんに限らず、実家暮らし女性にはこういう親世代の価値観の影響を大きく受けている女性が多い印象です。

自分は同じ生活の繰り返しなのに、男性にだけ“大人”を期待

「軽自動車の件は気にせず、今の相手としばらく会ってみます」と言ってくれたものの、舞さんはそれ以外にも男性の“質”に不満がある様子。

「男って、女の年齢ばっかり見るんですよね」
「そういう方もいるとは思うけど、30代でも素敵な男性と出会える女性はいますよ。舞さんは自分が20代のころと比べて、何か変化はないのでしょうか? 昇進したとか、今後を考えて転職してみたとか、一人暮らししてみたとか」
「新卒からずっと同じ会社にいます。事務職なので昇進とかは特に。女性も一人暮らしをした方がいいんですか?」
「そりゃ30代だから、一人暮らしの経験が一度もないよりはあった方がいいですよ。30代になると、女性も年収が高い方が出会いやすいんです。例えば看護師とか薬剤師とか、医療系国家資格を持っている高収入の30代女性って、年収が高い男性からの申込も多いですよ」

舞さんには、同じ30代女性の中での立ち位置についてお伝えする必要がありそうです。

「20代から忙しく働いてしっかりキャリア形成している女性とか、転職して新しい職場にも慣れたころ30代で婚活を始める女性もいますよね。そんなふうに“独身でいた事情”が分かりやすい自立している30代女性と、20代から同じ生活を繰り返して30代になった女性と、舞さんが男性ならどっちを結婚相手に選びます?」

「そりゃ、自立している30代女性ですよね。別に女だし、実家にいてもいいと思っていました。親も何も言わないし」

「30代なら親のせいにしないの。出会える人って、結局は今の自分と釣り合う人なんですよ。今のご縁を大事にしてもいいし、会える男性の質をもっと上げたいなら、まず自分が大人になろう」

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