年収1200万円男性も困惑?婚活女性のおごられ癖

そして、先日お見合いから交際に入ったあつみ(39歳、仮名)について、こんなことを言った。「結婚していた頃に、元妻とよく行っていたステーキハウスにランチに行ったんですが……」。

そこは、ランチコースが2500円、3500円、5000円と3段階あり、肉のグラム数やランクによって値段が違っていた。

「メニューを見て、彼女が『どうせだから、ランクの高いものかな』と言ったんです。そうしたら一番いいコースを頼むしかないじゃないですか。元妻とのランチでは3500円のコースを頼むことが多くて、5000円のコースは食べたことがなかった。しかも、割り勘だったので3500円を払えよかったけれど、“今回はランチに1万円か……”と、セコイことを心の中で思ってしまいました(苦笑)」

結局、5000円のコースを2つ注文。さすがに高いだけあって、いつも食べていた3500円のコースよりも美味しかった。

「ただボリュームもあったので、彼女は、付け合わせのポテトやご飯を残したんです」

元妻のときは残しても、「彼女が払うのだから」と気にならなかったが、今回は「残すなら真ん中のコースでよかったのに」と思ってしまったそうだ。「我ながらセコイと思いましたけど、それが正直な気持ちでした」。

「甘いものは別腹」に、イラッ

そのレストランを出て、「少し散歩しましょう」と歩いていると、テレビにもよく登場する有名なパティシエのケーキ屋があったと言う。それを見つけた、あつみが言った。

「ここ、有名なお店ですよね。この間も朝の情報番組でやっていたのを観ました」

ただ、先ほどランチを終えたばかり。それも付け合わせやご飯を食べきれずに残していたのだから、さぞお腹いっぱいなのだろうと思い、さとるは言った。「そうですか。僕はスイーツにはあまり詳しくなくて。じゃあ、次回のデートはここにきましょうか」。

すると、あつみが言った。「甘いものは別腹ですから(笑)。ここはシュークリームがすごく有名なんですよ」。

その言葉に「じゃあ、入りますか?」と言わざるをえず、入店した。満腹だったさとるは、コーヒーだけを注文。あつみは、シュークリームとコーヒーのケーキセットを頼んだという。

そこで1時間くらいお茶をし、さとるが会計していると、店内の棚から選んできたクッキーを持ったあつみが後ろについた。

「これ、お母さんにお土産に買っていこうと思って」

もちろんそれを彼女に支払わせてもよかったのだが、ちょうどお財布を取り出したところだったので、あつおは言った。「じゃあ、それも一緒に僕が買いますよ」。

すると、あつみは無邪気な笑顔を作りながら言った。「えーっ、本当ですか? ごちそうさまです」。

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