35歳・大学教授が「マッチングアプリ」を使ってわかった、婚活市場の「残酷な現実」

そして機会が多いがゆえに、異性と交際するためのコミュニケーションスキルが磨かれるだけでなく、友人関係を含めたネットワークを人生経験の中で数多く獲得できる。このスキルとネットワークの蓄積が恋愛資本であり、その資本蓄積の差が恋愛や結婚の格差につながるのだという。

お見合い結婚が主流であった1970~1980年代は、この恋愛格差を家族や職場がカバーし、異性との出会う場が用意され、結婚へのレールを敷いてくれた。

しかし、自由恋愛による結婚が前提になったことで、自分で恋人を探し、コミュニケーションを重ねて恋人になり、結婚にまでたどり着かねばならない社会になった。

そして、異性との出会いそのものを提供するマッチングアプリが登場して、私達は「いつでも、どこでも、会いたい人に会える機会」を提供された。

しかし、ここで提供されているのは「機会」だけで、その先は恋愛関係を構築できるかどうかに懸かっている。

つまり、マッチングアプリは恋愛資本のうち、機会獲得の差はカバーしてくれるが、コミュニケーション能力まではフォローしてくれないのだ。

その状態で、恋愛資本に乏しい私が婚活市場に参入したらどうなるか。真田のような恋愛強者と、私のような恋愛弱者の差は、残酷なほどに明確化してしまう。そんな私が、ここまでTさんと続いていることそのものが、奇跡的なのだろう。

「サプライズ演出とか、特別な言葉とか考えなくて良いから。『結婚を前提に交際してください』とか言えば良いだろ。次のデートはクリスマスの時期だし、ちょうどいいだろ!」

引用元:https://gendai.media/articles/-/104788

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