安易に始めてはいけない「副業」とは?飛びついてしまった3人のヒサンな末路
現在は休業状態だが「再開したい」というCさん
Cさん(40代男性・西日本在住)は、2022年に結婚相談所を開業したものの現在は休業状態。加盟していたのは、AさんBさんと同じところです。
「結婚相談所を始めた時はまだ会社員をやっていて本業も忙しくて、時間も広告費もかけられず休業しました。今は会社員をやめて宅配の仕事で独立したので、この仕事で収益を出して、結婚相談所事業も再開する予定です」
余計なお世話ですが、大丈夫なの?と不安になりました。
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AさんとCさんは休業中ですが、この会社で「休業」すると月会費の支払いが止まり最大3年延長できますが、再開しなければそのまま廃業という扱いになります。
そういえば、この会社の開業説明ページには「3年以内の廃業率2%」と出ています。開店休業状態のAさんやCさんは、このデータにおいては開業中にカウントされているのでしょう。
これから開業される予定の方は、休業期間や休業時の費用が変更になっている可能性があります。しつこいようですが、事前によく確認を。
副業よりも「副業したい人を支援」する方が儲かる
「婚活実態調査2022」(リクルートブライダル総研調べ)によると、いつか結婚したい未婚者のうち、結婚相談所利用経験があるのは2022年でわずか5.2%です。取材した3人とも結婚相談所の利用経験がない上に婚活中の知り合いも身近におらず、あまり調べずに開業していました。
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この経験を通してAさんは、副業をする人には40代後半以降のネットやITに疎い方も多いことに気が付きました。現在、Aさんは副業を始めた人向けにCanva(無料グラフィックデザインツール)の使い方を教えたり、チラシを作ったりするサポート事業を始めて、月数万円の副収入を得られるようになったといいます。
副業ブームに乗るなら、副業したい人を支援する事業が一番儲かるのではないでしょうか。
※この内容は、実在する結婚相談所開業経験者から直接ヒアリングをした内容を脚色せず、伺った事実と当事者の心情を記事として成文化した内容となります。特定の結婚相談所連盟及び会社・団体を評価・批評するものではありません。