少子化問題の前に…『結婚問題』考える 「結婚したい・できない・しない」未婚の男女5人に聞いた“本音” 『婚活』生んだ教授「少子化対策はすでに敗北」と断言、そして“今すべきこと”提言

■「雇用形態による社会保障格差なくす」「高等教育の無償化」が効果的対策だと山田教授は考える

「雇用形態による社会保障格差なくす」「高等教育の無償化」

山田教授が考える最も効果的な少子化対策は、
・正規雇用と非正規雇用の社会保障の格差をなくす
・大学、専門学校など高等教育の無償化
ということです。

【中央大学 山田昌弘教授】
「結婚することと、子供を生むことをセットで考える人が、日本では多いわけです。そして子供が生まれた時に、その子が大きくなって大学に行きたいとか専門学校行きたいと言った時、お金を払ってあげられるよと言ってあげたいですよね。子供につらい思いをさせたくないので、子供の数を控えるわけです。ですから何人でも行きたければ好きに行っていいよと思えれば、2人、3人生むという人も増えるんじゃないでしょうか」

奨学金返済があっても結婚できる?

ここで関西テレビ「newsランナー」視聴者から質問です。
「Q. 息子の奨学金返済は38歳までかかる。これで結婚できるんでしょうか?」

【中央大学 山田昌弘教授】
「私も色々提言しているんですけれど、今後大学の費用を無償化するだけではなくて、奨学金の返済をどういう形であれ軽減できないかと言っています。私のインタビュー調査の中で、『付き合っているんだけど、2人とも奨学金の返済をしているので、なかなか結婚できない』という人たちが何人もいました。そういう意味で、今現在の大学費用の無償化もですけど、 もう大学を出た人の奨学金という名の借金の軽減というのも、ぜひ入れてほしいですね」

政府が異次元の少子化対策を打ち出していますが、大前提として、まず結婚というステップを踏むことが少子化対策を考える上で大事なことだと思います。

(関西テレビ「newsランナー」2023年6月13日放送)

引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/daa989416d55b31843c02edfc2be81c6be777d9a

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