婚活女性「苦痛」とドン引き…お見合いに「家の権利書」「介護施設のパンフレット」 中高年男性の“やらかし”

婚活をするシニア層の中には、お見合いの場で“やらかし”てしまう人が多いといいます。仲人である筆者が見た、シニアたちの驚きの言動・行動とは……。

中高年の婚活者たちは、時に“とんでもない言動”を…

 今の若い世代は、「何が何でも結婚したい」という考えが薄れてきたように感じます。対して50代、60代は「これからの人生を1人で過ごすのは寂しい」と考える人たちが増えてきている気がします。

 ただ、中高年の婚活者は、年齢が過度なプレッシャーになっているからなのか、お見合いの席でとんでもない言動をやらかしてしまう人たちが多いのです。今回は、結婚相談所を運営する仲人である筆者が、そんな人たちのお話を紹介します。

預金通帳と家の権利書を見合い席に持参

 大原えいこさん(51歳、仮名)は先日、メーカーに勤める藤田えいいちさん(58歳、同)と、ホテルのティーラウンジでお見合いをしました。

「初めまして」のあいさつから始まった会話でしたが、次にえいいちさんは、持っていたバッグの中から、書類のようなものを取り出して言いました。

「あと2年で定年ですが、65歳までは再雇用制度を使って働くつもりでいます。年収は、今のプロフィルに記載されている金額の半分くらいになってしまいますが、幸いに貯金が2000万ありますし、今の家は持ち家なので、住むところの心配はありません」

 取り出した書類のようなものは、預金通帳と家の権利書でした。それらを開いて見せようとするので、えいこさんは慌てて言いました。

「あの、見せていただかなくても大丈夫です」

 そして、そこからのえいいちさんの会話は、「預金はあっても、老後、年金だけでの生活は心配」「体が動く限りはアルバイトをして、お金は得たい」などと、お金の話題に終始していました。

 お見合いを終えたえいこさんは、「お断りでお願いします」という連絡とともに、こんなことを言いました。

「“初婚”と記載されていましたが、女性と全くお付き合いをしないままに、年を重ねてしまったのでしょうか。普通なら、『休日は何をしていますか?』『趣味は何ですか?』とか、もっとお互いのことが分かる楽しい話をするじゃないですか。まだ結婚するかどうかも分かっていない人の預金通帳も家の権利書も見たくありませんし、興味もありません。お金の話ばかりされて、本当に苦痛な1時間でした」

 さらに、お見合いを終えた別れ際、「今日はありがとうございました。またぜひともよろしくお願いします」と言って、握手を求めてきたというのです。

「握手を拒否するのも大人気ないと思ったのですが、どうしても手に触れたくなかったので、『ありがとうございました』と深々とお辞儀をして、その場から逃げるように立ち去りました。もう1分1秒でも一緒にいたくなかったです」

 女性と話すことに慣れていない男性は、過度なプレッシャーからか、女性がドン引きするような言動に出てしまうことが多いような気がします。心当たりのある男性は気を付けてくださいね。

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