ブームから10年、婚活中の人にオススメできない「街コン」の幹事で見たカオス

街コンブームから10年、いまだに独身

 今でも「街コン」と呼ばれる婚活パーティはあるが、徐々に規模が縮小し、1店舗開催で人数も10人から最大でも50人程度、専門の運営会社が主催する単なる合コンになっている。

 そして、当のマスオさんはいまだ独身。街コンを通じて3人ほどの女性と交際に至ったものの、一番長く続いても1年程度で終了した。

「婚活イベントを主催しているからといって、自分がうまくいくわけではないです」

 街コン主催者のマスオさんにチャラい雰囲気は一切なく、真面目なサラリーマン風なのだが。

 今の「街コン」はどんな出会いの場になっているのだろう。筆者は全国展開している街コンの運営会社が募集する「街コンの幹事」というバイトに応募してみた。

 運営会社が会場として借りた飲食店に出向き、受付、会費の徴収、司会進行など2時間程度のイベントを一人で仕切り、1回6000円の報酬がもらえるという。このような「街コン運営スタッフ」は休日を利用して副業でやる人が多い。

 この日の街コン会場は、新宿のとある居酒屋。20代の男女10人の「恋活コース」と、30~42歳の男女10人の「大人の出会いコース」の2つが同時開催される。

 2つのグループは個室で仕切られており、幹事一人が交互にグループをまたいで進行を行う。サービス業の経験がほぼない筆者でも、マニュアル通りにやればいい。

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