ブームから10年、婚活中の人にオススメできない「街コン」の幹事で見たカオス

30~40代は「素直になれなくて」

 この人は、確か年齢確認したときに34歳だったと思う。彼女はすでにハイボールを何杯もおかわりして婚活モードは完全にオフ、豪快酒場と化していた。

 さらに、鬱憤を吐き出すように自分のプロフィールカードをビリビリに破いてしまう。

「お気に召さないことがございましたら、申し訳ございません……」

 マニュアルにはなかったが、この場を収めようと立てヒザで謝る筆者。店内にはシカゴの名曲「素直になれなくて」が流れている。

 この後も、筆者はこの街コンの幹事を何回か経験したが、30代グループは20代グループと比べて場の空気が冷えやすかった。

「仕事が入ったので」と途中で帰ってしまう女性。会費の元を取ろうと、ひたすら飲みまくる男性。あまりに場の空気が凍りついたため、筆者が近所のコンビニにUNOを買いに走ったこともあった。

 相手の外見とプロフィールカードだけで、その人のよさがわかるとは思えない。ただマスオさんも、「街コンの参加者は、第一印象で決めようとする人が多い」と話していた。

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