ブームから10年、婚活中の人にオススメできない「街コン」の幹事で見たカオス

出会いはある、金を払えば

 さて、コロナもあってすっかり縮小していた婚活イベントは、各地で復活の兆しを見せている。

 先日も愛・地球博の跡地の公園で、愛知県主催の400人規模の婚活パーティが開かれ、定員の5倍以上の申し込みがあったという。自治体主催の婚活イベントは、もちろん人口減少対策の一環である。

 マスオさんも、最近は地元自治体が主催する婚活イベントに参加している。こうしたイベントは金額も良心的で、男女共に3000円程度。参加者も真面目そうな人が多いという。

 公民館や廃校になった小学校などを会場にすることもあり、全体でゲームをしたり、お話タイムがあったりする。まるで敬老の日の集いみたいだな。

「同じ地元ですから何回か参加していると、年がいった男女は似たようなメンバーになるんです。すっかり顔見知りになって『あ、どうもお久しぶり~』なんて同窓会みたいになることもあるくらいで(笑)」

 そうした顔見知りの女性とは、イイ感じにならないのか。

「いやあ、ちょっとそういう風には見られませんね。『ホント、なかなかいい人いないねー』って、戦友のように語り合っているだけです」

 自治体主催の婚活イベントも、民間の婚活サービスに運営を委託しているケースが多い。

 拡大する婚活ビジネスの一方で、婚姻数の減少には歯止めがかかっていない。2023年1~3月の婚姻数は、前年の同じ時期よりもマイナス14.2%と大幅に減少している。

 得をしているのは商売上手な人たちだけか。

 金さえ払えば、出会いはいくらでもある。しかし出会えば出会うだけ「選ぶ」ことに囚われてしまうのが、現代の婚活の悲劇のような気がする。

引用元:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/77522

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